【電脳堺】についての雑記
前々期から現行の制限になるまでずっと【電脳堺】を触ってきました。
今年に入ってからも例に漏れず、参加したCSの全てで電脳を使って
ゆずりはCS 6-0-1 優勝
つぼCS 4-2 予選落ち
足立CS 2-2 予選落ち
つくよ杯 6-1 優勝
ACS 4-1-1(6-1-1) 3位
と、特別パッとはしないものの東海地方ではそれなりに勝った方なのではないでしょうか。VFDが複数いた頃も含めるとだいぶ入賞回数に貢献してくれました。
(対戦相手のデッキ等、詳しい結果はTwitterに載せてます。)
緊急事態宣言によって参加を予定していたCSがことごとく無くなってしまったので、このまま次の環境に行ってしまうのはもったいないと感じ、この記事を書こうと思いました。
電脳堺を使っているけどなかなか勝率が伸びない、勝てない、そういった方のお役に立てれば幸いです。
いまさら展開パターンや効果の説明に需要はないと思うので触れません。
まずはざっと今まで入賞した時の電脳堺のリストを貼っておきます。
入賞時に使っていたリスト
☆電脳の良いところ
・かわいい
・たのしい
・メタに対して強い
朱雀の存在がこの強みを押し上げてくれます。これは対エルドリッチにおいて特に顕著で、永続で詰むことが少ないです。
・先行の盤面の強度が高い
相性の悪いデッキに対しても先行展開さえしてしまえば押し切れることから最低5割の勝率が担保されています。
・魔鍾洞で詰まない
デッキを選ぶ時には真っ先にこれを念頭に考えます。(せっかく展開が通って勝った思ってる所を意味不明な魔法カード1枚で捲られたら不愉快なため)
・盤面解決能力が高い
高打点は各種除去、破壊耐性には凰々やトレミス、対象耐性にはビヨンド、あとは大体アーゼウスがなんとかしてくれます。
☆電脳のダメなところ
・上と下を噛み合わせる系のデッキである
昔の人向けで言うと甲虫装機や帝、現代プレイヤー向けで言うとサンドラやシャドールなどが該当します。
これはイコール事故率が高いという事なのですが電脳はそれらとは一線を画しており、各電脳モンスターが上にも下にもなってくれる(上級+上級みたいな手札は除く)ため一見すると多発しそうな事故も実際には比較的少ない回数に収まります。
※補足※
電脳堺は各種1枚初動デッキ(十二獣、鉄獣、コードトーカー等)に比べると事故率が高いのは事実ですが、その代わりに比較的低い要求値で先行展開が行え、その盤面は非常に捲られづらいものとなります。
そのため1枚初動デッキにありがちな「動いたのに捲られてしまって負けた」というような事は起こりづらく、何かしら動けた時には勝つ事が多いことから事故率を差し引いても高い勝率が見込めると考えています。
・構築の拡張性が低い
これは一概にダメとは言い難い部分ですが、差を出せる部分がないということです。
特にミラー戦などは顕著な例で、5割の勝率が担保されている裏で5割の負けも担保されてしまいます。
構築の話
画像を見て頂ければわかる通り、メインは羽根箒と三戦以外の変更点はなく一貫して同じリストを使い続けました。
他はほぼ入れられるだけ入れた、みたいな感じです。大体みんなそんな感じです。
モンスター
なるべく電脳共通効果持ちを下にする(=召喚して効果の対象にする)ことは避けたいため、噛み合いの求められるこのデッキでは召喚して損のない娘々は最大枚数用意しておく方が良いと考えています。
追加で兎々を入れるのも良いと思いますが、召喚権の被りや現在の手札誘発の流行を加味すると過剰と判断し、三戦の才を優先しています。
魔法罠
数少ない自由枠に入れている三戦の才は、誘発を投げて止めないと勝てないという相手の状況に対して誘発をトリガーとして発動するパワーカードであるため、強い理不尽を押し付ける事ができて誘発のカバーが見込めます。仮に誘発が無いのであれば青龍で処分する事で最低限コストとしての役割は果たしてくれ無駄がありません。
また、電脳を使っている上で当たりたくないデッキの筆頭が十二獣であると考えているためそれに対する意識はマスト、アーゼウスの存在からそこに強く出られるカードとしてメイン投入を続けています。
現在主流の十二獣は手札誘発、罠、ドランシアという方向性の違う3種類の妨害を組み合わせた妨害を行うパーミッションを行うデッキで、こちら側がどこか一つに焦点を当ててメタろうとしても上手くいかないことが多いです。
しかし三戦の才であれば電脳堺が対十二獣で抱える「事故」「妨害の乗り越え」の両方をカバーしてくれます。
電脳堺で妨害を使わせて三戦アーゼウスを狙うのか、三戦から電脳を引き込んで回すのか、ハンデスで誘発のケアを行うのかはケースバイケースですがそれを選択する余地がプレイヤーにあるのがいいですね。
エクストラ
VFD2枚目の後釜としてアルティマヤ+ツォルキンが採用されている事が多い印象です。
これに関しては僕もかなり入れたいと思っているのですがエクストラ枠の関係で諦めているのが現状です。
今は一番下のリストのエクストラを使っていてゴシップシャドー以外の14枚は固定枠(ブレイクソードは他のランク3でもいい)だと思っているため、どうしても2枠も捻出する事が不可能でした。
ツォルキンが入ってるリストではよくビヨンドの採用が見送られていることが多いのですが、僕は必須であると考えています。
前まではコードトーカーの為に入れてる側面が強かったのですが、それ以外にもスターダストチャージウォーリアーとビヨンドを絡めたワンキル、アーゼウスの成立の下地など、ワンキルの補佐などの役割を持ち、痒い所に手が届かせてくれる強力なランク6モンスターであると言えます。
長くなりましたが要は優先度がビヨンド>ツォルキンだから諦めました、ってことです。
代わりに気休め程度で採用したゴシップシャドーですが、先行での出番こそなかったものの後手でのワンキルの際にどうしてもケアできないニビルを受け流してくれるなかなかえらいやつでした。
能動的に素材を取り除くことが出来ず、エクシーズ素材として娘々などが残ってしまうので考えなしに立てるのは禁物です。
サイドデッキ
周りの環境を見て好きにしたらいいと思います。
先行でVFDを出すとデッキを見せずに投了する方が多いので、何かしらデッキがわからないときに使える丸い採択を行っておくとデッキが分からない状態でチェンジしてもスト勝ちを狙いやすくなるのでおすすめです。
伏せ割りにの枠何を入れるかは結構悩みました。
調整の結果ライトニングストーム→サイクロン→コズミック→ツインツイスターと変遷して一周回って結局ストームが最強という結論に。
魔封じや勅命に負けるのがストレスか、多伏せに対してサイクロンで本命を抜けなくて負けるのがストレスか、人それぞれだと思います。
リブートは概念。
プレイについて
先行展開は一人回しである程度練習が出来ますが、後攻時の乗り越え方は実際にやってみないと分からないことが多いですよね。
ここで注意すべきポイントがいくつかあります。
まず一つ目に何を対象にして電脳堺の効果を起動していくか、ですがこれは相手のデッキにどういった除去が入っているのかを考える必要があります。
例えば相手が先行で閃刀姫レイを召喚、閃刀姫シズク+1伏せでターンが返ってきたとします。こちらの手札に
娘々
堺都
麟々
のように持っていた場合、
朱雀(堺都から貼る)を対象にするのか
娘々を召喚して対象にするのか
もちろん残りの手札にもよります。しかし多くの場合でここでは娘々を対象にする方が良いと思います。
理由は閃刀姫のデッキ内容を想像した時、娘々に触れるカードよりも朱雀に触れるカードの方が入っている可能性が高いと考えられるからです。
これはあくまで例でしたがこういった思考をその都度考えて行っていく必要があります。
また、次のケースではどうでしょうか?
相手が先行で3伏せエンド。こちらの手札に
豸々
堺都
麟々
これも他の手札やらなんやらに左右されるものですが堺都→朱雀を設置後、次に使うべきは多くの場合で豸々からである場合が多いです。
これは仮に朱雀をコズミックサイクロンやコンキスタドールなどで破壊された場合に豸々を召喚して麟々の対象にしたり、豸々そのものを灰流うららなどで止められ、その後の麒々が通った際に豸々を召喚して墓地から娘々を出す(麟々で落としておく)ことで効果が不発になってしまった豸々に役目を与える事が出来るからです。
もし逆の順序でプレイしてしまった場合、手札に残った麟々にはそのターン中役目がありません。
細かいですがこういったことを意識する事で勝てる試合はあると思います。
書く内容の引き出しがなくなったのでこのへんで。
最後までお付き合い頂きありがとうございました。
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最後までお読み頂きありがとうございました!